プログラミング入門

プログラミング初心者のためのScratch(スクラッチ)入門-コスチュームのこと

プログラミング初心者の子供に何を教えたらいいの?とお悩みの保護者のためのScratch(スクラッチ)の入門講座。Scratchで猫の動かし方はわかったけど・・・次にどんなことをしたらいいの?という疑問にお答えするシリーズです。

今回は「コスチューム」について解説します。コスチュームを知ると、キャラクターの動きをより面白く、より複雑にすることができます。
 

1. コスチュームって何?

Scratchのコスチュームについて解説します。
 

1-1. コスチュームとは?

コスチュームとは、Scratchのスプライトの見た目のことです。スプライトは複数のコスチュームを持つことができます。どのようなコスチュームをもっているのか?はスプライトの「コスチューム」タブを開くとわかります。

ネコのスプライトには2つのコスチュームがあります。

コスチュームの一覧のところには、小さいですがいろいろな情報が記載されています。
コスチュームの左上の番号はコスチューム番号、コスチュームの下にはコスチュームの名前とコスチュームの大きさが書いてあります。コスチュームの大きさは「横のピクセル数」×「縦のピクセル数」です。

 

1-2. コスチュームを増やすには?

コスチュームを増やすには、次の4つの方法があります。
 ・コスチュームライブラリから選ぶ
 ・ペイントエディタで描く
 ・画像ファイルをアップロードする
 ・写真を撮る

コスチュームタブの以下の4つのアイコンが、上記の方法に対応しています。

ペイントエディタの使い方については以下の記事でご紹介していますのでこちらの記事をご覧ください。
プログラミング初心者のためのScratch(スクラッチ)入門-基礎の基礎編(4)ペイントエディターのこと

 

1-3. スプライトライブラリー

スプライトをスプライトライブラリーから追加するときに、コスチュームの数を確認することができます。スプライト追加からスプライトライブラリーを開き、適当なスプライトを選択します。すると、コスチュームの数が表示されるので確認してみてください。

コスチュームがたくさんあるスプライトをご紹介します。
「Anina Hip-Hop」は、コスチュームの数がなんと13個も。いろいろなダンスの動きのコスチュームがあります。このスプライト以外にも、人の写真を使ったスプライトは比較的コスチュームが多めです。

人の画像以外でコスチュームが多いのがこちらのビルのイラストです。コスチュームの数は10個。様々な高さや形のビルのコスチュームがたくさんあります。

このビルのスプライトをクローンさせてコスチュームを変えれば、都会の風景が作れそうです。

 

2. コスチュームの使い方

コスチュームをどのように使っていくか、具体的にプログラムを作りながら見ていきましょう。

 

2-1. コスチュームをずっと変え続ける

コスチュームをずっと変え続けることで、スプライトをアニメーションのように動かすことができます。ネコのスプライトにこんなプログラムを作ってみましょう。

このネコのスプライトは、足の形が違うコスチュームを2つ持っているます。したがって、このプログラムを動かすと、足を曲げたり伸ばしたりしているように見えます。ただし、このままだと少し早すぎるので、ゆっくりにするためにはつぎのようにします。

「ずっと」だと早すぎる場合は「●秒待つ」ブロックを入れると少し間隔が空いて動きがゆっくりになります。数値をいろいろ変えて自分の好きな早さになるように調整してみてください。
 

2-2. 特定のコスチュームに変える

何かのタイミングでコスチュームを指定したものに変えたい、というときは「コスチュームを●●にする」ブロックを使います。下の図のようなプログラムを作ると、このスプライトがクリックされたときにコスチュームが「giga-d」に変わります。

クリックするとGigaちゃんが怒った顔のコスチューム(giga-d)になりました。

 

2-3. コスチューム番号を使う

コスチューム関連のブロックとして「コスチューム#」というものがあります。これはコスチューム番号のことです。

例えば先ほどのGigaちゃんが怒っているコスチュームのコスチューム番号は4です。

スクリプトタブに戻り、コスチューム番号ブロックをクリックすると「4」と表示されました。

また他のスプライトのコスチューム番号を調べることができるブロックもあります。「x座標(Sprite1)」と書かれたブロックも使えます。x座標と書かれた部分の▼を押すと、コスチューム番号が選べます。これで、他のスプライトのコスチューム番号を使うことができます。

このブロックはこんな風に使うことができます。
例えば、下図の上のプログラムのように、特定のコスチュームの時に何か起こるようにしたり。また下のプログラムのように、コスチューム番号を変数に入れたりすることもできます。

 

3. コスチュームと動きの組み合わせについて

先ほどの2-1で「ずっと」を使ってコスチュームを変える方法をお伝えしました。ですが、Scratchではコスチュームを変えながら、場所も変える、という使い方をすることが多いんじゃないかと思います。

この場合、方法は2つあります。
一つ目は場所を変えるプログラム(下図でいうと「x座標を5ずつ変える」)と、次のコスチュームにするを順番に実行する方法。

この方法ですと、あくまで順番に実行されるのでプログラムが短いときはいいのですが、繰り返す内容(「ずっと」の中身)が長くなると、コスチュームが変わるタイミングが遅く見えることがあります。

「動く」と「コスチュームを変える」を同時にしたい場合は次のようにしてみてください。

このように、並列でプログラムを作ることで「x座標を変える」と「コスチュームを変える」が同時になります。
 

4. まとめ

今回は、コスチュームについての解説と使用例について解説しました。
Scratchであらかじめ用意されているスプライトには、コスチュームを複数持つものもあるので、いろいろなスプライトのコスチュームを見てみるとプログラムのアイデアが広がると思います。

スプライト同士が会話するプログラムも、口をパクパクするコスチュームを使うとまるでアニメのようにすることもできるので試してみてください。

伴野悠佳 / YUKA TOMONO
この記事の著者伴野悠佳 / YUKA TOMONO
教育ヲタクの1児の母。自称ニコニコキッズクリエーター。東京理科大学大学院卒。元SE。小学生の頃から教育書を読んでいた教育ヲタク。大学では、電池の素材の性質について実験とコンピューターシミュレーションを比較する研究を行っていたことがきっかけでSEになる。出産&育休後、子ども向けプログラミング教室講師、子どもたちの考える力を育てるオンライン塾の講師。