AI時代の子育て奮闘記子どもプログラミング

プログラミング教室に通っても「ゴールから考える」が身につかない3つの理由

「ゴールから考える」について、突然インスピレーションが降りてきた教育ヲタ母です。
(↑怪しい宗教にハマっている訳ではありませんよw)
 

今日は「ゴールから考える」とプログラミング教室について考えてみたいと思います。
 

1. 「ゴールから考える」って?

「ゴールから考える」という考え方を聞いたことがある人は多いと思います。
子供達に伝えている人も多いでしょう。
 
また、プログラミング教室でも「ゴール(結果)から考える力がつきます!」と謳っているところを何箇所か知っています。
そして、この考え方は最短距離で成功するための考え方でもあります。
 

もし、子供に将来成功してほしい、夢を叶えてほしいという方はぜひ「ゴールから考える」を身につけさせてあげてくださいね。
詳しく書いていきます。
 

1-1. 「ゴールから考える」って具体的に何することなの?

実は、子供達への教え方ってかなり曖昧だったりします。「ゴールから考える」って具体的に何をすることか、説明できますか?
プログラミング教育において、ゴールから考えるって何をすることなのでしょうか?
 
「ゴールを決めましょう」「作りたいものをイメージしましょう」とはよく言われますが、それは「ゴールをイメージしているだけ」であって、ゴールから行動を決めているわけではないですよね。

 
では、答えを言います。
「ゴールから考える」の「具体的な行動」は、既にできているいるものをパクることです。
 

1-2. プログラミングでパクっていいの?

日本人は「パクる」ということについて、否定的なイメージを持っている方が多いと思います。でもプログラミングをお仕事にしたり、IT関連のお仕事をしている方に限っては、おそらく「パクる」という感覚なく、パクっていると思います。
 
たとえば、こちらの記事をご覧ください。
プログラミング初心者のためのScratch(スクラッチ)入門-時計を作ろう
 
この記事の2章では、時計の文字盤を私は作りたいと思っています。ゴールは「時計の文字盤」を作る、です。
ですが、文字盤を作るプログラムなんて、かったるくていちいち書いてられません。そこで、この記事にあるように、私は「文字盤を描くプログラムを探してきて、パクった」のです。
 
ITの世界では、便利なプログラムをブログなどで紹介したりすることは結構当たり前で、それを使わせてもらうことに罪悪感はありません。また使ってもらった方も、「役に立ってよかった、嬉しい!」そういうことが成り立つ優しい世界なのです。(ITって貢献と愛であふれている世界です。

 
というのは、完成品の全体像は必ず違ったものになるからです。
わからない部分をパクる、パクったものを組み合わせて、自分オリジナルのものを作るので、部分だけがパクられたからといって怒る人はほとんどいません。
 

1-3.パクリにも作法がある

じゃあ、なんでもパクっていいかというとそうではありません。完成品を丸パクリして、「自分の作品だ」と主張するのはダメ!もちろん、「パクられたら嫌」という人のものをパクったら、それはダメです。
事前に許可を得る、(場合によっては)お金を支払う、お礼をいう、パクり元を明記するなど、適切なパクりの作法に基づいてパクる。
美しいパクリの作法を学ぶことが大事だと思います。
 
とはいえ「パクり」という言葉のイメージが悪いですね。「引用」「参照」「参考」「アレンジ」こういう言い方なら抵抗感が減りますかね?

 

2. プログラミング教室では「ゴールから考える」は身につかない?

じゃあ、ここまで読んでプログラミングで「ゴールから考える」は身につくんじゃないの?と思った方、その通りです。
 
「プログラミング」では「ゴールから考える」は身につきます。
ですが、
プログラミング「教室」では「ゴールから考える」は身につきません。
それには3つの理由があるからです。
 

理由1:ずっと積み上げ式で教えるから

「ゴールから考える」の逆が、「スタートから積み上げる」です。
学校教育もそうですよね。
 
学校教育と似ている積み上げ式の方が保護者も安心するんでしょうね。「0から作る方法を写経させる」という、作品を積み上げて作る指導法が多いのです。
 
誤解がないように補足しておくと、知識ゼロから何かを生み出すのは難しいのですから、最初は積み上げ式の指導が必要です。
しかし、ずーーーっと「積み上げ式」というのがまずいのです。必要最低限の知識が身についたら、「ゴールから考える方式」に移行した方がいいと思います。
 

こんなプログラミング教室ならOK
パクる(参考、引用、リミックス)を積極的に推奨している教室なら、ぜひ通わせたい!

 

理由2:教室が儲からないから

当たり前ですけど、パクるを教えてしまってはプログラミング教室で教える内容がほとんどなくなってしまいますから、あまりパクることを教える教室はないと思います。
 
そうはいっても、親としては子供がちゃんと正しくトラブルなく、パソコンやタブレットを使えているか心配です。ずーっと子供がタブレットを使っているのを監視しているわけにも行きません。ある程度、子供達を自由にさせつつ、安全に見守ってくれ、正しくインターネットを使い、トラブルに巻き込まれないようにみていて欲しい、という思いはあります。そういう教室だったら、ぜひお願いしたいと私は思っています。
 

こんなプログラミング教室ならOK
子供達の自由と安全を見守ってくれる教室なら、ぜひ通わせたい!

 

理由3:先生が「ゴールから考える」を知らないから

一番は、「ゴールから考える」を知らない人が先生をやっているから。大学生などがアルバイトをやっている教室では、パクるを積極的に教えたりという攻めの教育はやらないでしょうね。
 
担当する先生に、「ゴールから考える力は身につきますか?」「具体的には何をすることですか?」と聞いてみましょう。
もしふわっとした答えがかえってきたら、その教室は候補から外していいかもしれません。
 

3. プログラミング教室に通っても「ゴールから考える」が身につかない3つの理由 まとめ

プログラミングそのものの問題ではなく、教室の教え方の問題です。
そして、「積み上げ式」の全てが悪いわけではなく、「積み上げ式」と「ゴールから考える式」の「バランス」の問題です
 
教室を運営させる方は、ぜひ最適なバランスで、子供達に必要な力を教えてあげていただきたいと思います。
 
そして・・・私はこの件に関してScratchにお詫びしなければなりません。それはまた次回に。

伴野悠佳 / YUKA TOMONO
この記事の著者伴野悠佳 / YUKA TOMONO
教育ヲタクの1児の母。自称ニコニコキッズクリエーター。東京理科大学大学院卒。元SE。小学生の頃から教育書を読んでいた教育ヲタク。大学では、電池の素材の性質について実験とコンピューターシミュレーションを比較する研究を行っていたことがきっかけでSEになる。出産&育休後、子ども向けプログラミング教室講師、子どもたちの考える力を育てるオンライン塾の講師。