AI時代の子育て奮闘記

少年革命家YouTuberを見て思うー子どもに伝えたい意見・批判・プレゼンのこと

少年革命家と名乗っている小学生YouTuberが話題ですね。
彼の動画を2本、また彼に対するコメントなどもいろいろみて、子どもたちにこんなことを伝えたいなぁと思ったことを書きます。
 

1. 少年革命家の主張と、彼に対するコメント

彼が言いたいことは、「学校行くな」、「担任の先生の言うことを聞くと、ロボットになる」ということのようです。
はっきりと言えないのは、理由がありまして、彼の動画を2本だけみましたが…ごめんなさい。彼が何を言いたいのか、正直、内容が頭に入ってきませんでした。
 

難しい言葉を使うことに一生懸命な感じで、「伝わる」という段階までまだ行っていないという印象です。
話し方や主張の内容についてはこれからの成長を期待したいと思います。
 
また、彼に対しては、賛成、反対様々な意見があります。
 

■賛成意見
・どこでも学べるのだから、行きたくなければ行かなくて良い。
など
 

■否定的な意見
・宿題が嫌だから学校に行かないと言うのはワガママ
・親にやらされているのでは?
・学校でしか学べないこともある。
など
 

少年革命家に対するの大人の意見などを見て、いろいろな面で残念に思う一方、子どもたちには次のようなことを伝えたいと思いました。
 

2. 子どもたちに伝えたいこと

子どもでも、YouTubeなどで発信ができる時代です。
そして、発信に対して他の人が批判をしたり、賛同したりすることも自由にできる時代。
 
ですが、一歩間違えるとただの感情論になったり、水掛け論になったりしてしまいます。
そうならないためにも、こんなことを子どもたちに伝えたいなぁと思いました。
 

2-1. 意見とは何か?

まず、意見とは何かについて。私は子どもたち(小学3年生以上)にはこんな風に伝えています。

 

そして、意見は何からできているか?についてもこのように伝えています。

 
意見は「結論」と「根拠」からできている。
そして、「根拠」は根拠として適切か?
 

今回の少年革命家の意見は
[結論]学校に行くな
[根拠]:ロボットになってしまうから
 
ということになるのかな、と思います。
これは、根拠については私も学校にいってロボットのようになってしまったクチなので、よくわかります。が、一方で学校に行きながらもロボットにならない人もいるわけです。なので、根拠としては弱いという気がします。
 
あるいは「学校に行かなければ、ロボットのようにならずにすむのか?」ということについて、根拠を示すという方法でもいいでしょう。
 

自分の意見を持つと言うことは、どんな内容であれ素晴らしいことです。
その意見をインターネットで発信するというチャレンジも、また、素晴らしいことだと思います。
その意見を、よりよいものにするためには、相手を説得できる「根拠」が必要なんだよ。ということを、子どもたちに改めて事例として伝えたいと思いました。

 
賛成する、応援する大人は、その意見を磨き上げる手伝いをしてあげてほしいなぁと思いますし、批判をするのであれば、根拠の穴を指摘するのが良いと思います。
 
そうすることで、よりよい意見やアイデアが生まれ結果的に、日本の教育にプラスになるはずですから。

 

2-2. 批判とは何か?

次に、子どもに伝えたいことは何か。それは「批判とは何か?」ということです。
最近のネットのニュースなどでは、否定的な意見を全て「批判」と言うことがありますが、本当にそうでしょうか?
 
ネットの辞書を調べてみると、批判の定義は次のようになっています

1 物事に検討を加えて、判定・評価すること。「事の適否を批判する」「批判力を養う」
2 人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。「周囲の批判を受ける」「政府を批判する」
3 哲学で、認識・学説の基盤を原理的に研究し、その成立する条件などを明らかにすること。

 
いずれの場合も、「しっかり考えて」というニュアンスが含まれています。
 
では今回の彼に対する否定的な意見は「批判」だったと言えるのでしょうか?
多くの場合、どちらかというと「中傷」=根拠のない悪口「非難」=相手の欠点を取り上げて責める、といったものだったように感じています。
 
・批判とは何か?
・それは、「中傷」「非難」ではないか?
・なんのために批判をするのか?

 
そういったことを考えた上で、批判をできる子どもになってほしいと思いました。
批判は、相手の未来や自分の未来、そして自分が生きている世界をよりよくするためのものであってほしいと思います。
 
批判については、まだ子どもたちに伝えていなかったので、上手な批判の仕方も伝えていこうと思いました。
 

2-3. 伝えるとは何か?

今回、少年革命家の動画をみて思ったのは「プレゼンテーション」って大事だ、ということです。
 
実は、「学校に行くな」というネットの記事をみた段階では、「すごい子が出てきたな!」と思っていました。また、どうしてそんなにも批判的な意見が多いのかがよくわかりませんでした。
しかし、実際に動画を見てみると…うーん。彼の想いが、今ひとつ伝わって来ないのです。
「親のいいなりになっているのでは?」という推測も動画を見て納得です。この姿を見てしまうと、確かにそう邪推したくもなる気持ちもわかります。

 
子どもにはどんな内容であれ、自分の意見を持ってもらいたいと思っています。
ですが、伝え方が未熟だと、ネガティブな印象を呼んでしまうのだなぁと、プレゼンの大切さを目の当たりにしました。
 
とはいえ、彼はまだ小学3年生。これから、プレゼン力も磨き上げていってくれることに期待したいです。
 

3. 子どもに伝えたい意見と批判のこと まとめ

今回、様々な記事を目にして
 
・意見とは何か?
・批判とは何か?
・プレゼンの大切さ
 
について、改めてその重要さを実感しました。
 
2020年以降学校でアクティブラーニングが始まったら、「意見」「批判」「プレゼン」についての重要度が増すはずですので、学校でも教えてほしいなと思っています。
こういったことを、学校で教えてくれるなら学校の未来はきっと明るいと思います。

伴野悠佳 / YUKA TOMONO
この記事の著者伴野悠佳 / YUKA TOMONO
教育ヲタクの1児の母。自称ニコニコキッズクリエーター。東京理科大学大学院卒。元SE。小学生の頃から教育書を読んでいた教育ヲタク。大学では、電池の素材の性質について実験とコンピューターシミュレーションを比較する研究を行っていたことがきっかけでSEになる。出産&育休後、子ども向けプログラミング教室講師、子どもたちの考える力を育てるオンライン塾の講師。