プログラミング初心者の子供に何を教えたらいいの?とお悩みの保護者のためのScratch(スクラッチ)の入門講座。Scratchで猫の動かし方はわかったけど・・・次にどんなことをしたらいいの?という疑問にお答えするシリーズです。
今回は「クローン」の基礎編をお届けします。
対象は小学校高学年の子供向けになっています。小学校低学年のお子さんは、保護者がまず作り、お子さんがプログラムを改造するという方法がおすすめです。
1. Scratchのクローンをマスターしよう
Scratchで猫を動かしたり、音を出したり・・と基本的な操作を覚えられたら、クローンを使って見ましょう。
ちょっとだけ難しいのですが、ここを乗り越えてクローンが使いこなせるようになると、ゲームが作れるようになりプログラミングの楽しさが倍増します!!
1-1. Scratchのクローンって何?
クローンは、Scratchの中のキャラクター(スプライト)をコピーする機能です。絵がコピーされるだけでなく、プログラムもコピーされるので、スプライトを何個も追加する必要がなくなります。
クローンでこんなことができます。
* 避けゲーの障害物をクローンでたくさん出現させる
* 絵をクローンで出現させて、アートを作る
1-2. Scratchのクローンを使ってみよう
では、早速やってみましょう!もしよろしければお子さんと一緒にチャレンジしてみてくださいね。Scratchで新規プロジェクトを作成します。
クローン関係のブロックは「制御」の中のにあります。
10歩動かしてクローンを作るというプログラムを作りました。
緑の旗を押すと・・・はい!猫の絵がクローンされました。
クローンされた猫を動かすには「クローンされたとき」というブロックを使います。
Scratchのネコのプログラムに下の赤枠のプログラムを追加してみます。
プログラムを実行すると・・・クローンされた猫がそれぞれ動き出しました。
2. Scratchのクローンでゲームを作ろう
Scratchの定番ゲーム「猫逃げ」をクローンを使って作りました。これは、どんどん増えていくネコから逃げるゲームです。ネズミはマウスの動きに合わせて動かしています。また、先ほどのクローンを使って猫を3秒ごとに増やしています。
▼サンプルプログラムはこちら
https://scratch.mit.edu/projects/207948040/
・猫をもっと激しく動かしてみよう。
・猫のクローンをもっと増やそう。
3. クローン基礎編まとめ
クローンには次のような特徴がありました。
・「クローンされた時」を使うと、クローンのプログラムを作れる。
またこのような時にクローンを使うと便利です。
・ゲームで敵キャラ、障害物などをたくさん出現させたい時。
・アート作品でたくさん絵を複製したい時。
次回はクローンを使ったプログラミングにチャレンジです!