プログラミング初心者の子供に何を教えたらいいの?とお悩みの保護者のためのScratch(スクラッチ)の入門講座。Scratchで猫の動かし方はわかったけど・・・次にどんなことをしたらいいの?という疑問にお答えするシリーズです。
今回は「クローン」の実践編をお届けします。
対象は小学校高学年のお子さん向けになっています。小学校低学年のお子さんは、保護者がまず作り、お子さんがプログラムを改造するという方法がおすすめです。
1. Scratchのクローンを使ってプログラミングしよう
さて、前回の記事でScratchのクローンの基本的な使い方をご紹介しました。「クローン」の使い方は理解していただけたでしょうか?
今回はクローンを使ったプログラムを2種類作ってみたいと思います。
1-1. Scratchのクローンを使ったよけゲー
クローンを使ってゴーストを複製するプログラムを作りましょう。
ずっとクローンが出現し続けるようにするにはどうしたらいいでしょう?
課題用のScratchプログラムURL
https://scratch.mit.edu/projects/207961388/
※背景とスプライトが用意されています。
※ゴーストのプログラムだけがありません。
ゴーストのプログラムはこんな感じで作ります。(一例です。どんなプログラムでもOKです。)
・「ずっと」を使うと簡単にクローンが出現しつづけます。
・「○秒待つ」ブロックを使うと、クローンの出現する間隔が変わります。
・ゴーストの動きや大きさを変えてみよう。
・ねこを上下だけしか動かないようにしてみよう。
▼完成したプログラムはこちら
https://scratch.mit.edu/projects/207960721/
(あくまでも、一例です。この通りでなくても大丈夫です。)
1-2. Scratchでパーティクル効果のプログラムを作ろう
運動する粒子(パーティクル)により構成される現象(例えば炎、火花、霧など)を表現するグラフィック効果のことをパーティクル効果というそうです。クローンを使ってパーティクル効果のプログラムを作ってみましょう。
[作り方]
・スプライトはオレンジ色の「点」を描いたものを用意します。
・「x速度」「y速度」という変数を用意します。
プログラム例
クローンがバラバラに動くようにするために、乱数を使って動くスピードを変えています。
短い間にスペースキーを連打すると動きがおかしくなりますので、それもためしてみましょう。
・スプライトの形を変えてみよう。(星、丸、三角、など)
▼Scratchのサンプルプログラムはこちら
https://scratch.mit.edu/projects/208229739/
緑の旗を押した後、スペースキーを押してみましょう。
2. まとめ
クローンを使いこなせるようになって、ゲームプログラミングに挑戦しましょう!
お子さんによってはクローンをたくさん出現させて、めちゃくちゃなものを作ることもありますが・・・いろいろなイタズラを通してコンピュータがどう動くかを体験するのもプログラミングの楽しさの一つ。
親子で楽しんでプログラミングしてみてくださいね。