「情報弱者」をやめられた1冊ー情報が溢れる時代の必読書

こんにちは。
33才の方から「年下ですよね?」と言われて舞い上がっている教育ヲタ母です。
 
お正月が終わり、FBで「砂糖の害」について書かれた記事を目にしたのでそれに関連した話を書いてみたいと思います。
 
私はかつて「情報弱者」でした。
今は情報「中の下」者ぐらいだと思っています(笑)。
そんな私が情報弱者から脱出するきっかけとなった本をご紹介します。
 

目次

1. 情報弱者とは何か?

辞書的な意味の情報弱者は、「情報機器を使えないために、情報を得られない人」という意味です。
ですが、ネット上では情報弱者というと「情報を鵜呑みにする人」という意味で使われることが多く、この記事では後者の意味で使用しています。
 


子育てや教育の分野では、食に関すること、知育に関することなどはかなり怪しい情報も多く、「情報弱者」の母親なんかはあっという間に騙されてしまいます。
情報を鵜呑みにせずしっかり考えられるための一歩として本をご紹介したいと思います。
 

2. 情報弱者から脱出するこの1冊

ズバリこちらの「食のリスク学」です。情報と関係ないのですが、考え方などは非常に勉強になった一冊です。
食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点

 
研究者である著者の講演の内容や対談をまとめたものです。
この中でなるほど、と思ったのが「リスクトレードオフ」という考え方です。
 

2-1. リスクトレードオフとは

リスクトレードオフとは、あるリスクを下げようとすると別のリスクが高まる関係のことです。こんな事例が掲載されていました。
 
この本では、アメリカでの事例が紹介されています。
 

ピーナッツに使用される殺菌剤が、発ガン性(ピーナッツバターにしたときの発がんリスクは0.0004%)があるということで禁止されました。しかし、殺菌剤を使わなくなったためにピーナッツにカビが発生しやすくなります。ピーナッツに生えるカビには発ガン性物質が含まれており、ピーナッツバターの発がんリスクが0.03%と、なんと100倍近くにも跳ね上がってしまったというのです。


 

2-2. リスクトレードオフから学んだこと

この本から学んだことは多かったです。
 
・安全や安心に100%はないということ
・発ガン性物質を食品に使うには理由があるということ
・1つの事実だけを見ているだけでは不十分だということ

 
言われてみれば当たり前の話なのですが、この本で目が覚めたという感じでした。
 

2-3. 教育だって同じこと

教育にだって食と同じで、リスク0%の教育などありえません。
 
・早期教育によって、何か別のリスクが高まるかもしれません
・プログラミングを習わせても100%将来が保証されるわけではありません
・何かの習い事をやらせることは、何かのリスクを負うことになるかもしれません
 
リスクは常にあるもの、と考え「どっちのリスクなら許容できるのか?」という判断基準で子供の教育を考えるといいのかもしれません。
そう考えるようになると、幼児教室の広告、塾の広告、そういったものに対して特に心が動かされることがなくなりました。
 

3. 「情報弱者」をすぐにやめられる1冊 まとめ

食のリスク学で学べることは「リスクトレードオフ」という考え方でした。しかし、それ以外にも情報弱者から脱出するための考え方はたくさんあるでしょう。
そういったモノの見方や考え方を、もっともっと勉強していきたい、探求していきたいと思っています。
 
プログラミング教育もその一部と思い、活動しております。
 
情報強者というにはまだまだ及びませんが、子供たちやお母さんが情報強者となれるよう2019年も精進して参ります。

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