AI時代の子育て奮闘記

「完全に理解した曲線」と日本の学校教育・プログラミング教育について

今日は、ちょっとゆるいネタを。
今日、スタッフをやっているコワーキングスペースで「完全に理解した曲線」の話を聞きました。
 

1. 完全に理解した曲線とは

「完全に理解した曲線」はこの図をご覧ください。
 


 
これは、ITエンジニア界隈ではあるあるなのですが、一般的な学びについても当てはまることです。
 
技術書や教科書を一通り理解できるようになったところで一回「完全に理解した!俺は完璧だ!」という根拠のない自信がうまれます。
しかし、いざ実際に使おうとしてみたり、応用してみたり、後から振り返ってみようと思ったり、人に説明しようとしたときに・・・「あれ?できない」となり、自信のレベルとしては「なんもわからん」になります。
 
この話を聞いて、学校教育やプログラミング教育にも共通するなーと思ったので、私の意見を書いてみたいと思います。
 

2. 日本の学校教育について

日本のこれまでの高校までの学校教育は「完全に理解した」というところまでしか、やっていないと思います。教科書の内容さえ覚えればOK、テストで点が取れればそれでOK。そういう教育です。
 
「完全に理解した教育」ではダメだ!「学校を出ていても、完全に理解していないじゃないか!」となって、学校教育を変えようという流れになりました。アクティブラーニングは「なんもわからん」を自覚させ、もっと勉強しよう!と学びに対して主体的な態度を育むために行うということ、でしょう。
 

3. プログラミング教育について

プログラミング教育についても同様です。
子供を「Scratchを完全に理解した!」と一時的に根拠のない自信をみにつけさせると同時に、「なんもわからん」をうまいこと思い知らせることが大事だと思います。
 
「なんもわからん」を自覚し、「ちょっとできる」ぐらいに持っていくことができたら、それは最高の教育になっていると思います。

伴野悠佳 / YUKA TOMONO
この記事の著者伴野悠佳 / YUKA TOMONO
教育ヲタクの1児の母。自称ニコニコキッズクリエーター。東京理科大学大学院卒。元SE。小学生の頃から教育書を読んでいた教育ヲタク。大学では、電池の素材の性質について実験とコンピューターシミュレーションを比較する研究を行っていたことがきっかけでSEになる。出産&育休後、子ども向けプログラミング教室講師、子どもたちの考える力を育てるオンライン塾の講師。