中学受験を子どもにやらせた末に刺してしまった…という痛ましい事件の裁判のニュースが毎日のように配信されてきます。亡くなられたお子さんの気持ちを思うと、呼吸ができなくなるほど胸が苦しくなります。
子どもへの教育虐待は「子どもの言動」から発見することが可能です。この本を読むと、親の影響がどう子どもに現れるのか?という因果関係がわかります。これによって、親の教育虐待を発見することが可能になります。お子さんに関わる方に、ぜひ読んで欲しい本を3つご紹介します。
もしかしたら、あなたの周りにも教育虐待がやめられなくて苦しんでいる方がいるかもしれませんね。今回ご紹介する本は、メンタルの改善にも役立ちます。教育虐待が辞められなくて苦しんでいる方、子育てにに苦労されている方にもオススメしてみてください。
1. 愛着障害 子ども時代を引きずる人々
まず最初はこちらです。
幼少期に起こりがちな教育虐待として「あまりスキンシップを取らない」があります。これには原因が二つあります。一つは親側の問題です。「抱き癖がつかないように」とわざと抱っこしないというケースや、「子どもに愛情を感じられない」というケースです。もう一つの原因は環境的なものです。「兄弟姉妹が多い」「生まれた後にすぐに働きに出かけなければならない」などといったことが複数重なることで、結果としてスキンシップ・コミュニケーションの時間が減ってしまうというものです。
スキンシップや親子のコミュニケーションを通じて形成されるはずの愛着が、うまく形成されなかった時、「愛着障害」というメンタルの問題を引き起こします。愛着障害をもつ人にどういった言動が見られるのか?ということを詳しく解説しています。
驚きなのが、愛着障害の症状は時として発達障害と同じものが現れることがある、ということです。もしかしたら、発達障害ではなく愛着障害を疑ったほうがいいケースもあるかもしれません。
2. あなたの「悩み」がみるみる消える24の方法
次のご紹介する本はこちらです。
親の言動が、子どもにどう影響を与えるのか?が詳しく書いてあります。この本を読めば、普段接している子どもたちが、親からどういう言葉を浴びせられているか?が手に取るようにわかります。
そういう子どもを見つけたら、親とは違う価値観を見せてあげるということで子どもたちを救うことができます。親の影響力はせいぜい10才ぐらいまでです。その後、良い影響を与えられたなら、子どもたちは自分が正しいと思う価値観を選びとっていけるはずです。
3. 子どもを教育虐待を発見できるようになる!オススメ書籍2選 まとめ
子どもたちは、自分の気持ちを正確に表す言葉を持っていないため、自分の苦しさを表現できないことが多いのです。子どもたちが、何気なく口にする言葉や態度から見つけてあげてくださいね。
あなたの周りにいる子どもたちを、一人でも多く救ってあげて欲しいと思います。
番外編:もしあなたが教育虐待を受けていた場合
もし、教育に関わるあなたが教育虐待によってメンタルに問題を抱えている場合は、こちらの本がオススメです。
この本はワークブック形式になっていて、メンタルワークを実施した記録をつけていくものになります。身近に信頼できるカウンセラーがいる場合は、カウンセラーと一緒に取り組むといいと思いますが、一人でもできます。
過去のトラウマを再現するので、正直いってかなりキツいワークですがこのワークをコツコツと数回繰り返すことで確実にメンタルは向上します。実を言うと、最近書けなくなっている理由はこのメンタルワークが原因です。一時的に仕事が手につかなくなることもあります。ですが、それもよくなるための好転反応と受け止めて、辛い時には思い切って休むことも重要だと思います。