アフターコロナの教育を考察する

いよいよ東京ロックダウンか?という状況まできてしまいましたね。
コロナの脅威がいつまで続くか分かりませんが、コロナの脅威はいつかは必ず終わるし、コロナの脅威が去った後は今までとは違う社会へと変容していくだろうということは言えそうです。
 
コロナの脅威が去った後の世界「アフターコロナ」の世界を想像し、先を見据えた行動をしておきたいと思います。
今日は教育という観点から、アフターコロナを考えてみたいと思います。
 
 

目次

アフターコロナ社会で必要なスキルとは?

まずは、アフターコロナの社会がどうなっているかを考えてみたいと思います。
とは言え、私ごときの頭で考えても最適な答えが出そうにないので、こういう時こそGoogleで検索です。
 
「アフターコロナ」で検索するとこんな記事がヒットしました。
 
▼出社はオフ会に?「アフターコロナ」の日本で、働き方や人事はこう変わる
https://www.businessinsider.jp/post-209712
 
記事の見出しをまとめると

  • 言語化能力が重要になる
  • 結果重視の時代になる
  • 「内気な人」には厳しい時代になる?

 
でした。一つ一つ検証していきましょう。
 

言語化能力が重要になる

これは私もそうだろうな、と両手をあげて賛成します。
私も基本的にチームメンバーとはリモートワークを行っていますが、チャットでのやりとりが中心です。
 
自分の考えをチャットでまとめる言語化能力は非常に重要です。
さらに、文章で相手を説得するための根拠を示すためにデータ・ファクトを読み解き、ロジックを組み立てる能力も重要になってきます。
 
例えば、顔を合わせるような会議では十分なデータがなかったり、論理的でなかったりしても、プレゼンのうまさやプレゼンターの雰囲気などで物事が決まるようなことも少なくなかったかもしれません。ですが、やりとりが文字中心となると、そういった「見た目」「雰囲気」という強みは役に立たなくなるでしょう。
 
となると、これから重要な能力(教科)は次のようなものとなるでしょう。
・自分の意見を、データ、ファクト、ロジックでまとめる国語の能力
・データを正しく読み取り、意思決定に使える算数や理科の能力
・社会の状況を把握し、将来を予測できる社会の能力

 
今までのような
国語=漢字の暗記・筆者の心情読解
算数=計算を早くできるようになること
社会=歴史の暗記
 
といった内容はまるで役に立ちません。
国語を軸に、算数・理科・社会と教科横断的に、役立つ力を身につけさせたいものです。
 
 

結果重視の時代になる

これもそうなるでしょう。リモートワークでは、仕事のプロセスがほとんど見えません。
ということは、どんなにリモートで頑張っていてもサボっていても分からないわけです。結果が全て、となります。

残業しているヤツが偉い、みたいな文化はこれを機会になくなって欲しいものですね。
また、自分の成果を言語化するということも重要になってきます。
 
 

「内気な人」には厳しい時代になる?

こちらの意見については、反対です。
リモートワークをしているチームメンバーと実際に会うと、性格的には内気な人が多い印象です。
 
チャットでは積極的に動いていても、対面でお話しすると控え目・・・という人は結構多いのです。
 
なので、内気かどうか?はこれからは問題なくなります。
 
内気な子は内面を言語化するのに時間がかかりますが、チャットでは元々コミュニケーションに時間差があるので、その時間差は全く不利になりません。
内気な子は大人が想像している以上に、いろいろなものをじっくりみて観察し、複雑なこともよく考えています。そういった能力を温かく見守り伸ばして行ってあげられると、成果の出せる人に成長すると思います。

 
 

記事には書かれていないが重要な「感情」のこと

この記事には書かれていませんが、もう一つ重要なことがあります。
実は、チャットだけのコミュニケーションだと「感情」が伝わりにくい、という弊害があります。
 
仕事だから感情を伝えないのは当たり前、なのではありません。
感情が共有されないと、相手を論理的に攻撃したくなったり、自分の保身に走ろうとしたり・・・とよくない影響もあります。
 
顔が見えない状態で仕事をしているからこそ、「積極的に感情をシェアする」ということが重要になってきます。
 
 
感情もうまく使うことで、コミュニケーションが円滑になり大きな成果を生むことは、マイクロソフトの事例で実証されています。
 
▼殺伐とした企業カルチャーを変えるために、マイクロソフトCEOが幹部に勧めた1冊
https://www.businessinsider.jp/post-176954
 
この記事では、サティア・ナデラ氏の成果についてはあまり触れていませんが、「共感」を軸にしたリーダーシップを発揮したことで、着任後3年で売上120%増、株価3倍以上という成果を上げています。
 
NVCという手法は、感情やニーズといった内面を共有するコミュニケーション手法ですが、このコミュニケーション手法によって社内で信頼感が生まれそれが企業の成果アップへと繋がっていったのではないか?と考えられます。

 
 

アフターコロナを見据えた教育まとめ

アフターコロナの世界で必要な能力を身につけさせるための教育が重要と考えます。
 
具体的には以下の能力を、意識的に身につけられるようにしたいと思っています。
・自分の意見を、データ、ファクト、ロジックを使ってまとめられる言語化能力
・成果にフォーカスし、結果を効率よく出せる能力
・感情を共有する能力

 
そんな訳で、我が家の息子は4月から民間学童内にある作文教室に通います。
最初は作文ではなく、演劇から始まるカリキュラム出そうで「感情の共有」という面から期待ができそうです!

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