2020年に小学校ではじまるプログラミング教育。いつから始めるのがいいのでしょうか?プログラミングを始めるタイミングの見分け方と、お家で日常生活でできるプログラミング思考の育て方をご紹介します。
いつから始める?その答え
ズバリ結論から言います。「お子さんによって始めるタイミングは異なる」です。。。。
身もふたもない話で申し訳ありません。でも本当にそうなのです。
それだけだと困っちゃいますよね?プログラミングを始めるタイミングかどうかを見極めるために以下の質問の点数を計算してみてください。
プログラミングを始めるタイミングを見極める10個の質問
Q1. デジタルのゲームが好きですか?(YES 1点/NO 0点)
Q2. お絵描きが好きですか?(YES 1点/NO 0点)
Q3. 空想遊び(お話を勝手に作る、おままごとなど)が好きですか?(YES 1点/NO 0点)
Q4. ものづくり遊び(工作、ビーズ、粘土、砂遊びなど)が好きですか?(YES 1点/NO -1点)
Q5. 15分以上集中して遊んでいられますか?(YES 1点/NO 0点)
Q6. 言葉で上手に意思の疎通ができますか?(YES 1点/NO -1点)
Q7. 日常生活の中の手順(朝の支度、寝る前の準備など)を理解していますか?
(YES 1点/NO 0点)
Q8. お家や学校のルールを理解し守れますか?(YES 1点/NO 0点)
Q9. 新しいことに興味を持ち、やりたがりますか?(YES 1点/NO 0点)
Q10. 小学校4年生以上ですか?(YES 5点/NO 0点)
7点以上なら、そろそろ意識してもいいかも。まずは近くのプログラミング教室の無料体験を試してみましょう。
5点-6点なら、ちょっとづつ興味が向くように仕掛けをしましょう。
4点以下なら、まだ早いかも。お家でできることから取り組んでみてくださいね。
プログラミング以前にお家でできること
コンピューターの性質やプログラミング教育が目指しているものを押さえていくと、コンピューターを使わなくてもお家でできることってたくさんあります。
(1)大人はロボットになる
コンピューターは曖昧な命令がわからない、という性質があります。
例)楽しいところに連れてって→コンピューターは理解不能
ディズニーランドへの道順を検索して→コンピューターは理解できる
という感じです。例えばお子さんがイライラしているとき、大人が先回りしてこんな対応していませんか?
「あれ?機嫌、悪い?お腹すいたのかな?おやつでも食べる?」
これはプログラミング教育的にはNG。大人は具体的に命令されないと動かないロボットに変身!
子ども(イライラ)「ムキーッ!!」
大人 (無視)
子ども「ねぇっ!ねぇってば!!」
大人 「なぁに?」
子ども「お腹すいた!」←自分の状態の説明。お願いになっていない。
大人 「ふーん。我慢してれば。」
子ども「何か、食べるもの出してよ!」←「何か」は曖昧。
大人 「じゃあ、サラダでも食べる?」←わざととぼけて嫌いなものを(笑)
子ども「違うよっ!!甘いものが食べたいんだよ」
大人 「そういう時はなんていうの?」
子ども「お腹がすいたから、チョコレートのお菓子ちょうだい・・・」
大人 「はい、どうぞ^ ^」
と、こんな感じで大人はどんどんとぼけて、子どもが具体的にお願いできるようにしていきましょう。
(2)子どもをプログラミングする
日常生活で毎日やることってありますよね。朝起きる→顔を洗う→ご飯を食べる→歯を磨く・・・・など。
さて、お子さんは言われなくても自分でできていますか?
時間を守って行動していますか?
もしできていないのなら、プログラミング思考と生活習慣を一気に変えるいいチャンス。
お子さんにやってほしいことを、順番通りにプログラミングしましょう。
「お支度ボード」を作るのが有効ですよ。
お支度ボードイメージ(小さい子向け)とScratchのプログラム
文字がわかる子は、文字だけでもOKです。
通常のお支度ボード、と異なるのは「順番」を意識するということ。
バラバラにカードを並べるのではなく、上から下もしくは左から右に順番通りに並べます。すると・・・なんだかScratchのプログラムにそっくり?ですね。
実際には順番通りにやらなくても大丈夫です。やることを視覚的に整理しておくだけで、プログラミング的な考え方が身につきますよ。
(3)ものづくり遊び、空想遊びをたっぷりと
プログラミングは、文字で何かを作ること。ただのものづくりの道具です。
まずは身近なものでたっぷりと、自分を表現することをたくさん経験しておくといいですよ!
「プログラミング!」と聞くと、タブレット用意しなきゃ、教室を探さなきゃと思いがちですが、日常生活でもできることはたくさんあります。焦らなくても大丈夫。こちらの記事が参考になれば幸いです。