コロナ禍でわかった「頭一つ抜き出る」ために必要な教育

やっと学校の休校が解除され、分散登校が始まりました。そして来週からようやく毎日、学校が始まります。もう6月中旬ですよ・・・トホホ。
 
期待していた「スタートアップカリキュラム」も、息子の学校では分散登校の期間の前半だけ、つまり3日程度しか実施されませんでした。今週はすでに通常の時間割通りの授業だったようです。
 
▼新小学1年生の入学準備!知って安心、保幼少接続カリキュラム
https://i-learn.jp/article/5481
 
 

目次

1. コロナ禍でわかってしまったこと

さて、この3ヶ月ほどの大変な状況で色々わかってしまったことがあります。
 
・教育現場ではICT化が進んでいなかった。
・データ、ファクト、ロジックで考えられる人が意外と多くなかった。
・意見が違う人への不寛容さが凄まじかった。

 
など。
 
これらのことが分かったおかげで、子どもたちに一人一台パソコンが支給されることにもなりました。結果、Withコロナ時代に向け、いろいろなことがこれから進んでいくので良かったと思います。
 
▼1人1台端末、本年度に前倒し、家庭の通信整備を支援(日本教育新聞)
https://www.kyoiku-press.com/post-214838/
 

2. 頭一つ抜き出るために意識して教育していきたいこと

さて、これらのことを踏まえて今後、子どもたちの教育にはどのようなことが必要でしょうか?以前の記事にも書きましたが、意見を修正したい点もあるので改めて書きたいと思います。
 
▼以前の記事:アフターコロナの教育を考察する
https://i-learn.jp/article/5632
 

2-1. 変化を観察し、行動や意見を変える柔軟さを持つ

今回のコロナ、武漢で発生の報道が始まった最初の頃(1-2月)と、現在ではかなりコロナに関する情報の量に違いがありました。最初の頃は、どんなウイルスかもわからない、とにかく情報がないという状況でした。こういう時には、やはり安全側に行動した方がいいでしょう。
 
しかし、最近では重症化しやすい人の特徴や、クラスターが発生しやすい状況や場所というのはだんだん分かってきています。また、気温も上がり今度は「熱中症」という別のリスクも考えなくてはならなくなりました。
 
現在、手に入るデータや情報を元に、どんな行動がリスクが高く、どんな行動がリスクが低いのか?を判断しながら、行動を柔軟に変えられるような教育を心がけたいと思います。
 
参考になる書籍はこちらです。この書籍の中では「リスクトレードオフ」という言葉が紹介されており、その言葉がまさに今の状況に当てはまるだろうと思うのです。

 
リスクトレードオフとは、あるリスクを減らそうとした時に別のリスクが増えることを言います。
この本ではピーナッツバターに関する話が紹介されていました。
 
ピーナッツは何もしない状態ではカビが発生します。そのカビはアフラトキシンという発がん性物質を作り出すのです。そこで、カビの発生を抑えるために、アメリカでは二臭化エチレンという防カビ剤が使われていました。しかし、この「二臭化エチレン」にも発がん性があり、発がん性を理由に二臭化エチレンの使用は禁止されてしまいました。
 
しかし、アフラトキシンの発がんリスクは0.03%、二臭化エチレンの発がんリスクは0.0004%。つまり、防カビ剤を使わないことで発がんリスクが約100倍も増えてしまったのです。
 
さて、今の状況のリスクトレードオフを考えてみましょう。
マスクをすることで、コロナ感染のリスクは下がる(と言われています。ただ、ここもいろいろな意見があるので、事実かどうか?はちょっと分かりません。)
その一方で、マスクをすることで熱中症のリスクは上がります(とこちらも言われています。しかしこの件に関してはまだデータが少ない状況です)。
 
また、「マスクをしないと、マスク警察に怒られる」という精神的なリスクもあるようです。
また、マスクをすることで肌荒れが起きたり、という別の問題を抱えている人もいます。
あるいは、マスクをつけられないほど感覚が過敏な人もいます。
 
どのリスクを取ればいいのか? その答えは人によって異なるはずです。ですから、自分と違う選択をしているからといって過剰に責めたりすることはないようにしたいと子どもたちに伝えたいですね。
 
こういった柔軟さは、意見や態度が硬直しがちな日本で求められる能力の一つになると思っています。
 

2-2. 数字の意味が読み解けるようにする

今回ほど、「数値」が読めないことのダメダメさを痛感したことはありませんでした。数字、読めなかったですねー(苦笑)。
というわけで、私も数字に強くなりたいと思いましたし、子どもにも数字に強くなって欲しいと思いました。そして、数字が読める人の意見は、本当に説得力があったと思います。
 
「数字が読める」とは、算数・数学ができればいいということではなく、その本質を身に付けるということです。つまり、そのグラフにどんな意味があるのか?そのグラフの見せ方は正しいのか?その数字は根拠として使えるのか?などですね。
統計学を勉強したらいいんでしょうか? この分野はまだ明るくないので、これから勉強していきたいと思います。まずはこの本でも読もうかと思っています。

 

2-3. しっかり自分の意見を「話せる」ようにする

ここは、以前の記事から意見を変えたいと思います。(柔軟にね。)どうやらコロナの感染対策で、学校の授業は「書くこと」に寄っていくようなのです。つまり、今後は「文章を書ける子」が増えるという予想です。
頭一つ抜きん出るためには、「みんな」とは違う方向に行く(笑)といいと思っています。
 
だから、学校が「書き」に力を入れるなら、「話す」方に力を入れたいと思っています。また、元々しゃべるのが好きな息子にはあっているかな、と。
 
その子の特性や強みを観察しながら、周りの状況もみながら、力を入れるところは調整していきたいと思っています。
引っ込み事案な子に、話すことを強制するのはあまりいい結果をうまないと思うので、あくまで「個人の強み」を生かして行って欲しい、と切に願います。
 

3. まとめ

Withコロナ時代は始まったばかり。まだまだ、課題がたくさん出てくると思いますし、新しいモノ・コトもたくさん生まれることでしょう。
その時々の変化を楽しみながら、そして変化に敏感になりながら、子どもの教育を引き続き考えていきたいと思います。
 
ちなみに、私、自分が数字が読めないことにガッカリしました。今後は、Pythonを使ってデータの視覚化に挑戦したいと思っています!データの視覚化の記事も書いていきたいと思いますのでよろしくお願いしますー。では今回はこの辺で。

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